姉と弟 | 2013/04/11
食事でテーブルを囲む際は、いつも座る場所が決まっていて、姉は俺の真正面に座るのが常。
姉に対する後ろめたい気持ちは当然あった。
それとは裏腹に、顔を見るとあの時の姉の表情が思い出され、体がカッと熱くなってしまう。
そして、なぜか、姉の指がとてもいやらしいモノに見えてしかたがなかった。
それはあの時その指でアソコを弄ってたんじゃなかろうかという俺の妄想に起因してたと思う。
姉が食べ物を手に掴んで口に運ぶシーンとかですら俺をドキドキさせた。w
ちょっとマセた女子高生ならば、指先は綺麗に整えられ、
校則に引っかからない程度に彩りも鮮やかに飾られていたのだろう。
でもうちの姉は深爪しすぎていつも痛い痛いって言ってた。
姉のそういう田舎っぽい鈍臭さと素朴な感じが、俺はけっこう好きだったのかもしれない。
ただオナニーに関しては。
女の裸、そして、暗闇に潜んでそれを見つめる男の姿が思い浮かんだ。
今まで目にしてきた、直接的なビジュアルにプラスして、
覗かれている姉、覗いている弟というその構図を第三者として客観的に俯瞰するようになった。
実の姉にも興奮してはいたが、実の姉に興奮してしまう弟にも興奮していた。
特に、我慢しきれずにその場でシコシコしてしまった自分を思い出すと、トクトクと鼓動が早くなった。
屋外で射精するなどという行為は、あの夜が初めてのことであり、
それは覗くこと自体よりも変態っぽい行為であったと俺は認識した。
そのことで、安らぎの空間であったはずのいつものあの場所は、
俺にとって忌々しい場所としても位置づけられた。
あの場に行くと何かとんでもないことをしでかしてしまいそうな気がして怖かった。
でもまた行くんだろうな、って心のどこかでは思ってた。
夕飯の時にそれをオヤジに指摘され、夕食後に渋々灯油を汲みに行く。
タイミングが良いのか悪いのか、ちょうど姉が入浴中だった。
そのときは、何が何でも姉の裸が見たかった、というわけでもなく、
ただなんとなくいつも通りに覗いてしまった。完全に油断していた。
姉と目が合った。
あっ!と思ってしゃがんだときにはすでに遅く、次の瞬間、
「誰かいるの?」
って姉の声が聞こえた。
俺は逃げたい衝動に駆られたんだけど、続けざまに「軍曹?」って姉から尋ねられ、
つい条件反射で「はい…」と返事をしてしまった。
あるいは「自首」にも似た心境だったのかもしれない。
逃亡生活に疲れ果てて、もう逮捕されたいって思い始める指名手配犯は、こんな心境なのだろう。
恐る恐る見上げたその姿は、浴室の灯りが逆光となって表情は見えなかった。
「おー。偉いな。灯油汲みに来たんだねー」
「えっ? あ、ああ…うん。そう、灯油…」
その時の俺は尻餅をついてまるで放心しているような状況だった。
足元に転がってる灯油のポリタンクを見て、姉がそう声を掛けてくれたのだろう。
「足元暗いから気をつけてー」
「う、うん…」
(あれ?俺が覗いてたこともしかして姉ちゃん気付いてないのか?)
その疑問は次の姉の言葉で解決する。
「お姉ちゃんの部屋の灯油も残り少ないかもー。軍曹お願いねー」
それはいつもと変わらぬ天使ちゃんだった。
俺がこの場に居るってことに関して不思議だとは微塵も感じていないらしい。
そのあとはまるで何事もなかったかのように、浴室の横で灯油を汲む作業に没頭した。
「コチラからアチラは見えるけどアチラからコチラは見えない」
俺が何度も訓練して確認していたその予想は、確かに当たっていたのだろう。
しかしながら、もうダメだと覚悟していた俺にはあまりにも拍子抜けな感じ。
ホッとした気もするが、なんだか煮え切らない気持ちを抱えたまま、
何度か往復を繰り返し、姉の部屋の灯油タンクも満たした。
さきほど灯油タンクを取りに来た時には感じなかったが、こうして姉の部屋へと
入室するのは久しぶりだった。
本棚に参考書の類が目立つとこなんか、俺の部屋とは大違いだ。
ふと気づくと足元に姉が脱いだと思われる、部屋着?みたいなものが落ちてた。
何気なく拾い上げると、その下に白いブラ。
ちょっとだけドキっとしてそれを手に取ってみる。
ブラのホックを外すのが難しい、とかそんな情報を小耳に挟んでいた俺には、
その布切れの構造は非常に興味深いものだった。
まぁ、コレが姉のおっぱいを包んでいるのか、ってことにも興味津々だったけども。
風呂上りで部屋に戻ってきた姉と鉢合わせ。
ブラを手にとってジロジロ見ていたところをモロに見つかった。
風呂を覗いているのを危うく見つかりそうになるわ、
今度はブラ手に取ってるところを見つかってしまうわ、
その日の俺はちょっと油断しすぎていたかもしれない。
「ごめんごめん、脱ぎ散らかしてったお姉ちゃんが悪いよね」
カチコチに固まって動けずにいる俺を横目に姉はそんなことを言った。
そのあと俺のことなんかスルーで、鏡の前に行き、
「あー前髪切るのまた失敗だー」
って、髪の毛をクシャクシャと掻き毟ってた。
ボーッと姉のことを見ていた俺はその問いかけにすぐ反応できなかった。
「前髪…」
鏡越しに姉と目が合う。
別におかしくはないんじゃないかな、って言いかけたときに姉がおもむろに振り返る。
そして、俺の元へとツカツカ歩み寄ってきて、手を差し出す。
「ブラ返して」
俺はまだソレを手に持ってたことに気付き、慌てて姉に手渡す。
「ご、ご、ごめん…」
姉は受け取ったブラをくるっと丸めるようにして洗濯ネットみたいな袋に入れると
部屋の隅っこに備え付けてある洗濯カゴみたいなものに放り込んだ。
ちょっと反応が遅すぎるとは思ったけど、なんか恥ずかしそうにしていた。
このまま無言で部屋を出ていくのはなんかカッコワルい気がして、
何でもいいから喋らないとって思ったら、自分でも思わぬ言葉が口から飛び出した。
「あの、さっきのも…ごめん、風呂…」
自分でもなんでこんなことを言っているのかって、信じられなかった。
俺の様子にちょっとした違和感を姉も感じたようだけど、次のセリフは
「ん?なにが?べつに。だいじょぶ。それより灯油ありがとー」
って俺に対する感謝で締めくくられた。
俺はその言葉に見送られ、姉の部屋をあとにした。
それは今日の油断しすぎていた自分を反省するものだったけど、
途中からは「? ? ?」の連続だった。
俺は姉の部屋で、姉に2回謝罪した。
1度目はブラ手に持ってたことに対して、慌てて口にしたごめんだった。
しかしそれは、姉からすると脱ぎ散らかした自分が悪いってことでうやむやに。
2度目は…、あれは、なんだろう?
突発的に口にしたごめんだったけど、ニュアンスが伝わってしまえば、
あれは明らかに俺が風呂を覗いたことを謝罪する言葉だった。
それが理解できないほど姉はバカなんだろうか?
それとも、仮に裸を見られたとしても事故だし、まぁしかたない的な寛大な処置だったのか?
あんな天使みたいな姉を裏切っている自分が許せなくなってきた。
そして姉に対してちゃんと謝りたいって気持ちが芽生えた。
でも、それは、極めて自己満足な感情で、愚かだったとも思う。
正直に全部話して謝れば許してもらえるんじゃないかっていう姉に対する甘え。
心から反省していたわけではなくて、ただ救われたかっただけ。
要するに、きちんと謝ることで楽になりたかったんだと思う。
ただそこは俺も中学生だったもので、自分でも自分が何をしたいのかわかんなくなってた。
ノープランで姉の部屋を再び訪ねる。
「軍曹、顔色悪い。どうしたの?」
って言われた。
結構切羽詰って追い詰められていたのかもしれない。
「なんか、ちゃんと謝ろうかな…って思って…」
姉の言葉は無視してそう言った。
最初に、今から謝るってことを宣言することで、退路を塞いだ。
ここからちょっと沈黙しちゃって、姉は俺が話すのを待っていてくれた気がする。
「あの、その、さっき灯油汲んでたときの、ことなんだけど…」
「うん…」
言葉を選んでる余裕はなかったけど、それでもなかなか言葉が出ない。
「俺、見た」
「え?」
唐突な俺の言葉に、姉はキョトンとしていたが、
「あー、ああ、うん…。お風呂…のときね…」
俺の追い詰められている様子を見てさすがに察してくれたっぽい。
「そっかぁ。それを謝りたかったんだぁ」
「うん…」
自分で決めてここまで来たものの、かなり後悔してた。
なんでワザワザ俺はこんなことを告白しに来たんだろう。
バレなきゃいいじゃんって、そう決めてたはずなのに。
「え?」
ち、違う。そうじゃない。
なんでもかんでも自分が悪いって、そんな風に言ってくれなくてもいいんです。
俺は姉の言葉を聞いて、絶望的に目の前が真っ暗になった。
その暗闇の中に、ぼんやりと姉の姿が浮かぶ。
このヒトは本当に天使なんじゃないのだろうか。
俺はそんな姉を汚すような、そんなことばかりしてきて、死にたくなった。
「ちゃんと窓閉めてお風呂はいろっとw」
あ、あれ? 笑ってる。なんかノリが軽いんですが…なにこれ。
そういう風に思考が働いたとしてもおかしくはないと思うんだけど、なんかすごく違和感。
そしてその違和感を証明するかのようなことを姉が言った。
「今度から、お互い気をつけましょーw」
ダメだ…。全然このヒトわかってない…。
いや俺が肝心なことを伝えきれてないのか…。
意を決する。俺は覚悟を決めた。
「違うくて、そうじゃなくて!」
「え?」
もう言うしかなかった。むしろ言いたかった。
「わざとなの。覗いたの。見たかったの!」
自分の立場もわきまえず、ハッキリ言って、ちょっと逆ギレしてたような気がしないでもない。
姉は「ほわっ」みたいな声にならない声を発した。
そのあと、視線があっち行ってこっち戻ってきて。
「視線が泳ぐ」ってのを見たのは、この時が最初で最後かもしれない。
でも姉の視線の意味はなんとなくわかった。
さっき放り投げたブラの方をみたあと、それから今の自分の服装を確認してたと思う。
そりゃそうだ。
目の前にいる男に、いきなり「裸が見たかったんだ」って言われたようなものだ。
さっき目にした弟がブラを持ってる姿がどういうことを意味したのか理解しただろうし、
そんな弟を前にして、風呂上りであとは寝るだけ状態の自分がどんな格好してるのか気になったのかもしれない。
まぁ、普通にパジャマ姿でしたけども。
俺に対して警戒心をもったことは間違いないと思った。んだけどそうでもなかった。
「はい…」
なんだかいきなり他人行儀になってしまったのを感じた。
目の前にいるのにすごーく距離を感じる。姉が遠くに行ってしまった気がした。
そのあとしばらく無言の状態が続いて、緊張感漂ってた。
「そっかぁ」
「へー」
「ふーん」
とか、姉がつぶやき始めて、それまで向かい合うようにして正座してたんだけど、姉が足を崩した。
それをきっかけに、姉が話し出す。
体育座りになった姉が感心したようにそんなことを言う。
(オマエに言われたくねーわ)とか心の中で思ったけど、素直に「はい…」と返事。
結局のところ、この時の着地点は、そこしかない。
俺は思春期真っ盛りで、日々悶々としたものを抱えている、発情男子なのだ。
それがちょっと間違った方向(実姉)に向かってしまってごめんなさい、って、
そんな感じで事態を収拾してもらうしかないと、そう思ってた。いや願ってた。
これで俺は覗きをやめることができるし、当然姉をオカズにするなんてこともなくなる。
もちろん、姉が風呂の窓を閉める、とか言ってるのも願ったり叶ったりの展開。
姉に告白し姉に知られてしまうという形をとることで、自分の意志では止められなくなって
きていた悪癖に歯止めをかける、それが俺の描いた理想のストーリー。
「・・・。」
姉がちょっと考え込むような仕草。
「お姉ちゃ…、私なんかでいいの?おかしくない?」
「・・・。」
ううう、そこはあまり突っ込んで欲しくない。
女性に興味持つのは100歩譲って理解してやる、でも姉だよ?なぜ実の姉相手にそうなるの?
おかしくない?おかしくない?おかしくない?
オ マ エ の ア タ マ は オ カ シ ク な い か ?
俺にはそう聞こえた。
変態なの?アンタ変態なの?
そんな拷問が待ち受けていると思って、俺は心の底から震えてた。
「え?」
「世の中には、もっといっぱいいるでしょ。 雑誌とか、なんかそういう対象の人がw」
「はい… え?」
なんだろう。
姉は俺のことを「もっと子供かと思ってた」とか言ったけど、
姉自身は自分のことを子供だと思っているフシがある。
貴女の体は性の対象として十分すぎるほど成熟しているということに気付いてない。
「そういう感情…なんていうの…、せ、せ、性欲?」
姉が顔を赤らめながら聞いてくる。聞かれる俺も恥ずかしくなる。ドキドキした。
「私が、そういう対象で見られてるだなんて、なんかちょっと笑っちゃったw」
姉が天使みたいな笑顔で笑ってた。
刺々しかった雰囲気もだいぶ緩和されてきた気がするので、俺のほうから話してみる。
「な、なんか一番身近にいるのが姉ちゃんだったから、そ、そういう目で見ちゃったのかも…」
「そっかぁ、そういうもんなのかぁ」
やっぱりこのヒトちょっとズレてると思った。
中学生なりに実姉に性欲を向けるなんてモラルに反するって思ってたし、
そんな欲望の目を浴びていた姉としての反応がそれでいいのか?
俺の姉ちゃんって、やっぱり馬鹿なのだろうか。
その疑問をなんとなく口にしてみる。
「あの、俺、もっと怒られるのかと思ってた…んだけど…」
やっぱりこのヒト馬鹿なんだと俺は確信した。
覗きに関しては咎める気持ちはあるようだが、自分が覗かれた被害者で、
しかも実の姉であるということに関してはスッポリ頭から抜けてるっぽい。
しかもマーシーが出てくるあたり、只者ではない。
ちょっと二人で笑った。
「だいじょぶ、お父さんとお母さんには言ったりしないから」
直後の姉のその一言に俺は凍りついた。
俺は姉が両親に告げ口するとか、そういう可能性は想定してなくて、
姉がそれを口にしたことで、その可能性もあったかーと気付いてオシッコ漏れるかと思った。
怒る親、っていうかガッカリする親、そんな光景と自分のその先真っ暗な人生が
浮かんできて気が遠くなった。
逮捕されて全国に報道されたマーシーは一体どんな思いをしたのだろうかとか、
一瞬そんなことも脳裏によぎった。
「言ったほうがいいのかなぁ」
俺のそんな様子を察したのか、姉が意地悪そうに聞いてきた。
「やだ。やめて。おねがい。それだけはほんとに」
姉は、俺がそう言うことを予測してたかのように、次の言葉をテキパキとを口にした。
「よし、じゃ、口止め料代わりに、お姉ちゃんも色々聞きたいことがある」
「ちょっと待っててー。飲み物持ってくるー」
姉がなんだか楽しそうに階下へと降りていった。
俺は足が痺れて感覚が麻痺していることに気付いてようやく正座をやめた。
ジンジンする足の指先が、これが夢ではないことを物語っている。
姉が戻ってくるのを待っているあいだ、俺は変なとこに迷い込んでしまったかのような奇妙な気持ちでいっぱいだった。
飲み物を2人分準備して戻ってきた姉。
「お父さんとお母さん、もう寝るみたいだったから、ちょっと声小さくしよう」
そんなことを言われ、これから、普段はしないような会話をするのは予想してた。
「聞いてみたいこといっぱいあるんだよー」
姉が飲み物を一口飲む。俺もつられて飲む。
「あ、あのさ、軍曹って、お、お、おなにーとかするの?」
「・・・。」
モノ凄い号砲で、姉が口火を切った。
でもなぜか、直感的に、コレって真面目に答えないとダメなとこだ、って俺は理解する。
今自分が放ったセリフにちょっと耐えられなくなってきたみたいな感じで、姉が不安な顔をしてた。
俺は早く答えてあげないと姉が可哀想! みたいな不思議な気持ちになってきて焦った。
「す、する。します…」
「わぁ、ちゃんと答えてくれた、やったー」
とか、姉は喜んでた。なんかすごく子供っぽかった。
っていうか「口止め料代わり」にとか言われたから、答えないわけにはいかなかった。
でも「口止め料代わり」って言った本人は、自分がそう言ったことを忘れていたと思う。
「なんかいいねぇ、軍曹とこういう話できるなんて!」
「声、デカくね?」
「あ、ごめん。調子乗った」
覗き魔で、肩身の狭かったはずの俺も、ちょっとずつ対等な立場になってきてた。
主に男性の体に関しての興味で「イカ臭いの?」とか「朝勃ちって?」とかw
真面目に聞いてくる姉も、真面目に答える弟も、その姿はとても滑稽だったように思える。
姉が言うには「私だってそういうの興味持つ年頃なんだもん」だそうで。
確かにオナニーしてたくらいなんで、姉だってそういう年頃だったのだろう。
ただ、俺の中で姉は天使ちゃんで、オナニーしてた姉のことは、別人であるかのように否定してた。
その姿を見て興奮したものの、それが姉だとは思いたくない、ってワガママな感じ。
ただこうして、姉本人から「そういう事に興味がある」とか打ち明けられると、
嫌悪感を感じてた浴室で大股開きだった女のヒトが今目の前にいる姉と同一人物であると認めるしかなかった。
それは諦めにも似たような残念な感情だったけど、
姉も俺と同じで、そういうのに興味津々なんだなって、そういう嬉しさの方が上回った。
「女子高すごいんだよ、男子がいないから過激なのー」
俺が思うに、姉に対する「子供っぽい」っていうイメージは、
なにげに実は姉がお嬢様育ちの箱入り娘的なところがあったからなのだろうと思う。
通ってる女子高というのも、それなりにお嬢様高校といえば、そうだったかもしれない。
「お姉ちゃんは、全然そういう話題についていけないから、コッソリ聞いてるだけなんだー」
姉は、同じレベルでそういう会話ができる俺を発見して、嬉しかったのだと思う。
最後の最後に、そんなことを俺も聞いてみた。
「あのね軍曹、女の人は、してても、してないって答えるんだよ」
姉は微笑みながらちょっと偉そうにそう言った。
「じゃ、してるってことね」
俺は特に何も考えずに言い返しただけだったけど、姉は「ううう…(´;ω;`)」って困った顔してた。
そのあと、俺以外誰も聞いているはずがないのに、周囲を見渡したあと、
「最近、それっぽいことをしているのかもしれない、ぜったい内緒ね」
ってヒソヒソ声で教えてくれた。
俺はやっぱりこのヒト馬鹿なんだろうと思ったけど、なんかすげー満足してた。
「知ってたし、むしろ見てたし、そのすぐ近くで俺もシコったし」って言いたかったけど、
これだけは絶対口が裂けても言えない、って心に誓った。
ただ、お互い結構真剣だったので、それがエロかったかと言うとエロくなかった。
俺が姉の浴室を覗いていたということ。
俺の性欲が実の姉に向けられてしまったこと。
この2点に関しては、あまり触れられることなく、うやむやに処理された。
俺が頭に描いていた「姉にバレて覗きをやめる」というストーリーとは何かが違ってたけど、
この夜の出来事以来、俺はパッタリと入浴中の姉を覗き見ることをやめた。
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